まじで泣きそうになったinマドリード空港
こんにちは。
マドリードで盗難に遭って、六日目。
いよいよパスポートが下りてミュンヘンに帰れる。
バイトしなきゃ。
そんなことより、アリアンツ・アレーナで、チャンピオンズ準決勝センドレグを何としでも観るんだ。
これを見なけりゃ、ミュンヘンに来た意味がない。
朝一で、日本大使館に行き、手続きをした。
「お渡しは、順調に行けば13時になります。
手続きをしますので、また13時ごろいらして下さい。」
試合は、ミュンヘン、アリアンツ・アレーナで、20:30開始。
試合の時間に間に合い、かつパスポートを受け取って飛行機に間に合うチケットは、
16:00発マドリード
18:00着ミュンヘン。
大使館から、マドリード空港までは約1時間。
ミュンヘン空港からアリアンツ・アレーナまでも約1時間。
何とか間に合う。
チャンピオンズリーグ準決勝、ホームアンドアウェイを両方観る。これはなにが何でも観る。そう決めたんだ。盗難に遭おうが、飛行機ギリギリ強行スケジュールでも、観る。
先に、チケットを買ってしまおうか悩んだけど、パスポートを受け取ってからでも、 十分に間に合うし、受け付けの人も、順調に行けば13時ごろにできますといった不確定な感じだったから、パスポートを受け取ってから買うことにした。
13時過ぎ、ようやくパスポートを受け取ることができた。
待ちに待ったパスポート。これで飛行機に乗れる。
ダッシュでメトロに乗って、空港の駅へ。
意外にに早く着いた。
大使館の最寄り駅から、30分ほどだった。
改札を出ようとしたら、回数券では出られなかった。空港の駅で降りるには、追加料金が必要で、券売機で買った。
空港に着いた。
自分のチケットの航空会社は、エアーベルリン。
掲示板で自分の便を確認する。
ない……
んーーーこれは、
別のターミナルに移動必要パターンだ!
この別のターミナルパターンやめてほしい。
送られてきたメールに書いておいてほしい。○ターミナルって。
事前には、決まらないから書けないのかな。直前に変更することがあるのかな。
よくわからないけど、別のターミナルに移動しなきゃ。
こういうこともあるから、飛行機に乗る時は、2時間前到着に現地に着いておくのが基本なんだろう。特に慣れてないところは。
ターミナル移動用のバスに乗って、10分弱で着いた。
14:30。
離陸が16:00だから、1時間30分前。
まぁ悪くない。
時間が遅くて、飛行機に乗れないことはまずないでしょう。
よかったよかった。一安心。
チェックインカウンターを確認して、移動。
イベリア航空の係員の人に、案内されてチェックインをする機械の前に来た。
予約番号を入力するが読み込まない。
「読み込まない。」
と言うと、
「あっちに行け。向こうにエアーベルリンの窓口があるから。」
そう言われ、係員の人指示に従う他ないので、行って見る。一番端の方なので、歩いて2〜3分はかかる。
エアーベルリンの窓口を発見したけど、だれもいない。
もう少し、奥の方かもしれないと思い探してみてもない。
どうなってんだよ、と思いつつさっきの機械のところに戻った。
またイベリア航空の別の係員が、機械に案内する。
「さっき読み込まなかった。」
と言ったが、
「もう一度。」
と言うので、もう一度やってみたが、
読み込まない。
その係員は、さっきの係員とは反対の方向を指差して、
「向こうだ。」
と言う。
何だよ、逆じゃないかと思いながらそっちの方向に言ったが、エアーベルリンもなければ、何もない。
本気でどうなってんだ。ふざけるな。
このままじゃ乗れない。
また機械のところに、戻るとまた別の係員がすぐ目の前のカウンターを指差して
「そこだ。」
と言うので行ってみると、
「空港に来るのが来るのが早過ぎだよ。機械でチェックインをして。」
と言われた。
何回も機械でチェックインやったしな。
来るの早過ぎなのか?
スペインの空港はそんなに、ゆっくりなのか。
それにしても、イベリア航空の人たち、連携取れてないし、一人一人違うこと言うし、本当にいい加減だ。その場しのぎ。
日本じゃあり得ない。
なんだかんだで、もう離陸の1時間前くらいになっていた。
また機械のところに行き、
予約番号を打ち込むが読み込まない。
さすがの係員も、
「直接チェックインして下さい。一番奥の列に並んで下さい。」
と言って、ゲートを通してくれた。
もうけっこうやばい時間だぞ。
その列も横に長い列で、30人くらいが並んでいる。
カウンターも4つ、5つ対応しているからすぐに自分の番が来るだろう。
自分一人だけ、並んでる人を抜かして行くわけにいかない。さっきの窓口の人も来るのが早いって言ってたくらいだから、30分前とかギリギリなっても、スペイン人はいい加減だから平気で乗せてくれるんだろうなと考えていた。
とは言っても、早くチェックインを済ませて、搭乗ゲートまで行きたい。
焦る気持ちを抑えて、律儀に並んで列を見ていた。
それにしても、一人一人の対応が遅すぎる。
列が全然進まない。
日本でやる時の倍くらいかかってんじゃないか。
時間がギリギリだから、何度も全員追い抜かそうかと思ったけど、少しずつでも進んでいる。
20分ちょっと待ってようやく自分の番が来た。
予約番号を見せて
「機械が読み込まない。」
と言うと、カウンターでチェックしてくれた。
化粧濃いめのおばちゃんが言った。
「もうエアーベルリンの搭乗は閉まった。」
えっ!!
「いやいや、離陸まで30分はある。まだ飛んでない。急いでいけば、まだ乗れるでしょ!!」
「エアーベルリンの搭乗は、40分前で閉める。あなたは、来るのが遅過ぎる。」
「いやふざけるな。おれは1時間30分前には着いてた。機械が読み込まなくて、イベリア航空の人たちに、あっち行け、そっち行けって言われてるうちにこんなじかんになったんだ。」
「エアーベルリンは40分前に、締めます。もう乗ることはできません。」
おのおばちゃんじゃ、話にならない。
航空券が無駄になるとか、そんなことはどうでもいい。
どうしても、アリアンツ・アレーナでの試合が観たいんだ。
何が何でも飛行機に乗る!
他の係員にも説明した。
「まだ30分ある。乗せてくれ!おれは、1時間30分前に着いていた。機械が読み込まなかったんだ。」
そこにいた係員のほぼ全員に聞いたが、
「エアーベルリンはもう閉まった。」
「もう乗ることできない。」
だった。
本気で泣きそうになりながら、必死に説明した。
結局誰も取り合ってくれなかった。
気がつけば15分も経っていた。
もう乗れないな。自分でもわかった。
最後のイベリア航空の係員に言ってやった。
「イベリア航空は、クソだな。」
イベリア航空のナイスガイな係員は
「そうだよ。わかってるよ。」
言った。
そうだよ。わかってるよ。
ってなんなんだよ。
涙を堪えて、
航空券を振り返られるか窓口のおばちゃんに聞いてみると、
「エアーベルリンの窓口が1時間もしないで、開くからそこでやって。」
と言われた。
エアーベルリンの窓口の前で、呆然と待っていた。
1時間経っても誰も来ない。
本当にいい加減なんだな、イベリア航空の人たちは。
はーーー。また市内に戻らなきゃ。
またもやマドリード滞在か。
ホステル取らなきゃ。試合見れるところ探さなきゃ。
アリアンツ・アレーナで観たかったな。
本当に観たかった。
泣きそう。