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マドリードで盗難に遭う⁉︎

こんにちは。


念願だった

アトレティコマドリー

バイエルン・ミュンヘン

チャンピオンズリーグ準決勝、初観戦後の話。


ビセンテカルデロンの雰囲気とアトレティコの強さと気迫と一体感に浸っていたが、泊まる場所を予約していなかったので、とりあえずWi-Fiを求めて彷徨っていた。

来る前から、泊まる場所はその時きめよう、泊まるところなかったら、24時間のマックで徹夜だな、なんて考えていた。

歩いていたら、街のWi-Fiが急に入ったのでマックを検索。

マドリードの中心地に、24時間のマックを発見。とりあえずそこに行こうと決めて、歩いてた。

すると、お店の外にテレビがあるバル(スペインの飲み屋)を発見。

さっそく、今日の試合のハイライト映像が流れながら、何人かが試合について討論をしている番組。

こういうところに、サッカー文化を感じる。

試合直後に、ゲームを分析し、批判したり、話し合ったりしている。

ラームが試合中にどの位置でパスをもらったか、すべてのデータが出されたり、

両チームのパスの方向のデータが、効果的なパス、普通のパス、後ろ方向のパスなど、3つの色に分かれて、図で示されている。

とても専門的な内容。日本でサッカーが好きな人や指導者をやっている人でさえ、なかなか見ることのないデータ。


日本では、試合が終わった直後にこのような内容の番組がやることはない。

ニュースやドラマやバラエティーなど、サッカーではない番組が流れる。

強いていえば、ワールドカップの日本代表の試合のあとに、その試合の内容を振り返った番組が、やることはある。

しかし、試合内容のデータや討論についてはやらない。


WEFAチャンピオンズリーグと同等のアジアチャンピオンズリーグで、日本のクラブが戦った時なんて、数秒のハイライトが放送されるだけ。そもそも生中継されることもあまりない。

ここまでサッカー文化に差がある。大きな文化の違いがあるのだ。  


日本でもこんな番組が放送開始されるのは時間の問題だろうと希望を持ちつつ、

気がつけばバルの中へ。

ピンチョスとビールを相棒にその番組を見た。

最高だな〜、たまんらないな〜と思いつつ

スペインの定番料理と試合直後のサッカー番組を楽しんだのち、

マドリード中心地のマックへと向かった。


マックに到着。注文を済ませ、このままサッカー情報を見たり本を読んだりして、徹夜して朝を迎えようともっていたのですが、

店員さんから

「24時間営業は、お持ち帰りだけです。

フロアは2時で締めますので、お願いします。」


ということで、行き場もなくマドリードの街を彷徨うことに。


歩いていると、雨が降ってきた。寒さをそれほど感じることもないマドリードの4月末の夜。

Wi-Fiが使え、屋根があるところを発見。

そこら辺の通りに座りこみ、もう3時だし、このまま朝を迎えようと考えていた。


すると、「ホテルないの?雨が降ってるし、寒いし、空いてるホステルあるから教えてあげるよ!」と話しかけてきた、綺麗な格好をした若者二人。

彼らは、アトレティコマドリードのファンのようで、今日の試合を観に行っていたらしい。

サッカーの話で盛り上がり、とても感じのいい二人。僕は、久しぶりにスペイン語で話ができて楽しかった。久しぶりのスペインは楽しいなと、チャンピオンズリーグの試合のあとで完全に浮かれていた。

僕はその見ず知らずの二人に付いて行ってしまったのだ。


10分ほど歩いてから、目的のホステルらしいところに着いた。インターフォンを鳴らしても誰も出ない。

「空いてないやー!」

と二人は言って、そのまま24時間営業のスーパーに行った。イートインスーペスがあり、座ることもできる。

ここなら寒くもないし、室内だし、いいところを教えてもらったなと少し警戒心が薄れた。

そのスーパーはWi-Fiも繋がったので、僕はiPhoneでホステルを探し始めた。

電池が8%しかなかったので、マックブックをリュックから出して充電。

すると一人が「充電ないじゃないか。明日飛行機で帰るんだろう?充電ないのは良くない。うちに来て充電しなよ。家には彼女がいるから、彼女に荷物は見てもらっておいて、ディスコにでも行って戻って来れば、充電完了だよ!」

と言い始めた。

「完璧におれのマックブック狙われてる!」

盗難の予感が、プンプンとしたのである。