マドリードで盗難に遭う⁉︎(2)
こんにちは。
「マドリードで盗難に遭う⁉︎」の続き。
僕のマックブックが、狙われてる予感がしてきたところ。
二人が、「クラブに行こう!フィエスタ(パーティー・お祭り)だ!」
言い始めた。
マドリードでクラブに行ったことがなかったので、軽く見てみるくらいならいいかなと思い、一緒にいくことした。リュックは、絶対に身体から離さないぞと思いながら。
スーパーを出て歩き出したら、
「リュック邪魔だろう?うちに置いておいた方がいいよ!充電もできるし!」
と二人がまた言い始めた。
それは絶対できないだろうと思っていたら、
家の鍵を見せて
「うちはすぐそこだから行こう!」
と一人の男が言った。
本当は家なんか持っていないだろうと思い、家だけでも見てみようと玄関まで行ったら、
男の持っている鍵で玄関が開いた。
この鍵はどうやら本物のようだ。
すると男が、
「家族が寝てるから、リュックは僕が置いてるくるよ!」
言った。
無理無理!!絶対にそんなの無理!
と思ったので、そのまま玄関を出て、二人に別れを告げて、離れようとした。
「君たちのこと信じられない。荷物を置いて、クラブに行って、気がついたら君たちは姿を消して、僕の荷物を売るんだろう!
僕は分かってる!」
そして、彼らと離れて歩き始めた。
10メートルくらい離れた時、一人が追いかけてきて、
「僕たちを信じてよ!分かった!クラブには行かない!外は寒いし、雨が降ってるし、家で寝ていきなよ!彼は一人暮らしだし、入っても問題ないから、彼の家に行こう!」
と言われ、もう一人の男の家に連れて行こうとする。
いい奴なんだか、悪い奴なんなだか、きっと悪い奴なんだろうけど。
また、家だけでも見ていいかなと思い、付いて行った。
1分ほどで着いた。
マンションの玄関を開けて入る。住所の番地は、12番だった。
エレベーターに乗って、4階。
部屋の鍵も開けて家の中へ。
こちらの家もどうやら本物のようである。
家に入ったら、ボコボコにされるんじゃないかと、警戒しながらリビングまで来た。
そして、三人でソファに座った。
また一人の男が
「ほら!本当でしょう⁉︎安心して!ここで寝ていいから!外は寒いし雨が降ってるし、よくないよ!」
家も本当だし、なにもされないし、本当にこの二人はいい奴なのか⁉︎
部屋に入って、ふっと落ち着いて、警戒心が薄れたのは間違いなかった。