サッカー分析・サッカー観戦旅

海外サッカー試合、練習、情報、旅情報。

7月20日バイエルンミュンヘンVSマンチェスターシティ

こんにちは。


2016年7月20日、アリアンツアレーナ。


バイエルンミュンヘンVSマンチェスターシティの親善試合を見てきました。



夜のアリアンツアレーナ。

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スタジアム内。

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チケットは30ユーロでした。


[スターティングメンバー]

バイエルンミュンヘン 4-4-2

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マンチェスターシティ 4-1-4-1

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(引用、ウェブサイトGOALよりhttp://m.goal.com/s/jp/

match/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%

83%AB%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%

83%B3%E3%83%98%E3%83%B3-vs-%E3%83%9E%

E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%

E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%86%

E3%82%A3/2238456/lineups)



初めてみたビッククラブの親善試合でした。


試合が始まっても、公式戦とは違いまるで緊張感の

ないものでした。


ゆっくりとしたテンポで進み、激しいプレーもない。


普段の公式戦ならばファールの笛もすぐになるが、

この日は前半19分までノーファール。


プレスも弱く、サポーターの応援もほとんどない。

スタジアムは異様に静か。


親善試合と公式戦で、まるで別の空気でした。


静かな感じに、少し日本のスタジアムで観てる時を思い

出しました。


一つ一つのプレーがゆるく、初めて欧州4大リーグの

試合でつまらないと思ってしまいましたが、

親善試合なので仕方ありませんね。

選手たちの力は、公式戦の1/10くらいに感じました。

30ユーロは勿体無いと思ってしまいましたが、

これだけ親善試合と公式戦で違いがあることを知れた

ことは、良い経験になりました。


[印象的だったこと]

まずアンチェロッティが、4-4-2を採用し、

左のサイドハーフがアラバ。ツートップの

ポジションにリベリー入ったことです。

監督が変わっただけで、これだけ変わってしまうのは

やはり驚きでした。

グアルディオラ時代、アラバが4-4-2のサイドハーフ

やることも、リベリーがツートップをやることもな

かったと思います。


アラバは、グアルディオラ時代より攻撃的にプレー

することができる。アラバが持つ守備力、攻撃力、

運動量も活かすことができる。

リベリーは、主に左のウイングだったグアルディオラ

時代より、ツートップの傍らとなったことで、

下がったり右へ行ったり左へ行ったり自由に

プレーすることができていた。

また仲良しで有名なアラバとリベリー

攻撃的な位置で、近くでプレーできることは、

コンビネーションプレーが生まれ、

チームにも個人にも良い影響を

与えそうである。

グアルディオラ時代は、グアルディオラ時代で

フォーメーションや選手の配置に納得していたが、

アンチェロッティが4-4-2を採用すれば、これもこれも

納得できる。

小さな変化かもしれないが、ピッチないの化学変化は

大きな違いをもたらす。


このアンチェロッティ采配を見て、

今シーズンはアラバとリベリー

コンビネーションからの

ゴールが増えそうだとイメージできました。

より攻撃的になったアラバとより自由になったリベリー

の得点、アシストが昨年より伸びると予想します。


実際、アメリカで行われた

インターナショナルカップでは、

リベリーとアラバのゴールが見られましたね。

これはリーグ戦に入ってからも、

続くのではないでしょうか。

そして、二人の好調がチームにも

良い風を吹かせられるといいですね。

ただ、調子が上がってくると、

調子に乗り過ぎてしまいそうな

リベリーとアラバですから、

そこをアンチェロッティがどう

コントロールするかも、注目点です。

アンチェロッティはいるだけで、

威厳があり、風格のある

人ですからそこも上手くやってしまいそうです。


今回は、ユーロ組がまだ加わって

いませんでしたから、

加わったあと、どんなフォーメーション、

スタメンが組まれるのか、

まか選手交代では誰を使うのか、

予想するだけで楽しいですね。


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ユーロ2016決勝 フランス対ポルトガル 生観戦 in スタッド ドゥ フランス


こんにちは。


ユーロ2016決勝生観戦してきました。


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まずは、ユーロ2016決勝の地、パリ

スタッド ドゥ フランス への行き方。


chatlet駅(パリの中心駅、下の地図の中央)からB線に乗って二つ。

stade du frans 駅(下の地図の中央から少し上)から歩いて10分。


・パリ路線地図

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セレモニー終了後、キックオフ。


立ち上がりは、フランスが前からプレスをかけて相手陣地でボールを奪い、いいスタートをみせたが、先制点は取れなかった。


ポルトガルは、ペペ・フォンテ・ウィリアムの中央の三角形の守備が非常に固く、これまで好調だったフランスのジルーとグリーズマンを抑えた。


ロナウド交代前も後も、MFとFWがプレスバックをして全員で運動量のある守備をしていた。奪ったボールは、バックパスや横パスは少なくシンプルにボールを前に運び、後ろからボールを追い越すように選手が湧き出ていた。


フランスは、ジルーやグリーズマンやパイェにマークが集中しているところ、空いてる中央のスペースでシッソコがボールをもらい、スピードのある中央突破からチャンスを作った。


サイド攻撃が主流の現代サッカーで、警戒されていない選手が中央でスピードを活かすというのは、興味深い戦術だった。駆け引きとしては面白い選択だったと思う。


バルサの影響からボールポゼッションして、遠回りしてゴールに近づいていくことが流行ったあと、

今はゴールへの最短距離の近道が、空いてるのかもしれない。


サッカーでは、予想外のことが起きると対応しづらいものだ。

パスを繋いで、サイドから攻めてくるだろうと、考えていたり、考えていなくても無意識に身体が動いてしまって、中央が空いたと考えられる。


後半、フランスは前から守備をする戦術ではなかった。ときおり最終ラインにプレスにいくが、取り所が決まっているようには見えなかった。


あまり攻撃的に出ないフランス。ポルトガルは0-0で延長戦でもアウェイであるから十分だろう。

フランスはそうはいかない。ホームであるから、もっと攻撃の姿勢を見せなければならない。


58分。これまで好調のパイェに替えて、コーマン投入。

これがデシャン監督の攻撃的に出るための策なのだろう。パイェはそんなに悪くなかったが、よりスピードのあるコーマンを選んだ。


コーマンは確かにチャンスを作り流れを変えたが、イージーなミスで何度もポルトガルのカウンターを引き起こした。

遅攻のフランスの中で、コーマンのスピードは生かし切れてない。

コーマンが作り出したのは、ピンチの方が多かった。

コーマン交代は、失敗だったのではないか。何度も悪い取られ方をして、足を引っ張ってようにしか見えなかった。


攻撃的に出たかったのであれば、マントゥイティに守備をまかせて、ポグバをもっと高い位置に置いた方が良かったのではないか。


また前から守備をして、相手陣地でボールを奪って早く攻めた方が良かったのではないか。


フランスは残り15分になっても、点が入らない。それでも人数をかけて攻めようとはしない。ホームで0-0で90分を終えたら、ポルトガル有利としか言えない。

フランスは終了間際決定的チャンスを作るが物に出来ない。

フランスはもっと早い時間から攻めの姿勢を見せて、決定的チャンスをあと2回3回つくる必要があった。

そういった点も踏まえて、コーマン交代は失敗だっただろう。

コーマンは延長戦の切り札に使うべきだった。残り30分で、攻撃のギアを入れる選手としては、あまりに活躍を計算できる選手ではなかった。


そして、ポルトガルの思惑通りに延長戦に入ってしまった。


延長戦に入ってしまえば、どんどん一か八かのPK戦に向かっていく。そうするとホームのフランスは焦る。ポルトガルは焦ったフランスの隙を狙える。


延長戦に入るまえの休憩時、印象的だったことはロナウドが絶えず仲間たちを励ましていたことだ。

スタジアムのオーロラビジョンに、ロナウドが仲間に声をかけている姿が映った。ロナウドが仲間を励ますイメージがなかったので驚いた。
このようなイメージがないのは、ロナウドがベンチにいることなどほとんどないからかもしれない。
そして更に驚いたことは、カメラが映っていない時でも、たくさんの選手の肩に腕をかけ、励まし続けていたことだ。その姿にはエネルギーが満ち溢れていて、「行くぞ!勝つぞ!」という執念が伝わってきた。

そして、延長戦。

試合後、ロナウドが監督のようだったと話題になっているが、まさにその通りだった。

通常テクニカルエリアに出てきて、指示をするのは監督一人であるが、この日の延長戦、ポルトガル代表の監督の隣には、左膝にテーピングを巻いたエース、ロナウドが立っていた。

ほとんどサッカーのシーンで見たことがない光景だった。

驚愕だったのは、選手であるロナウドが監督以上に声を出し、激しく身振り手振りをして指示をしていたことだ。
どっちが監督かわからない。

チームメイトが、ケガをしてピッチの外に出た時には、相手のテクニカルエリアの前にも関わらず、その選手のところへ行って、身体を抑えて、すぐにピッチに戻るように指示していた。

その姿はまさに、必死だった。

その後ポルトガルに待望のゴールが生まれたあと、攻め込んですぐに自陣に戻らない選手に対して、
両手を使って、全身で「退がれ!」と指示。
怒ってるかのような身振り手振りで、渾身の力が込められていた。

ロナウド一人のパワーが強く伝わってきた。

一方フランスのエースは、最後まで極端にボールタッチ数が少なかった。マークをしたウィリアムを褒めるしかない


また、エデルの得点シーンでは、コシェルニーがイエローカードをためらって、タックルに行けなかったという話も出てるが、スタンドにいた僕はエデルとコシェルニーに競り合っているとき、主審の笛と似たような音の笛の音がピーーーーッと聞こえた。その笛で、一瞬ファールかなと思って戦術たちの動きが止まったように見えた。その中でドリブルをつづけたエデルがフリーズになったと思っている。
実際あのゴールは、ポルトガルサポーターが多くいるスタンドの前だったので、誰かが笛を鳴らしたのかもしれない。

そのゴールでリードしたまま、ポルトガルあるは上手く時間を使っていく。ファールをもらったり、倒れたり、イエローカードをもらったり、時間の減らし方が上手かった。

そして、試合終了。
静まりかえるフランスサポーター。

少ないポルトガルサポーターが大喜びしていた。

試合中は、ほとんどブーイングをしたりせず、行儀よく応援していたフランスサポーターだったが、さすがにイライラしたのか、ポルトガルサポーターにゴミを投げつけていた。

街では、ポルトガル人のお店の前では人だかりが出来ていて大騒ぎ。
道路に何人も飛び出して、来る車来る車止めていた。
邪魔をして、騒いでるポルトガルサポーターに、クラクションが鳴り響いていた。

試合後にクラクションが鳴り響く理由がわかった。騒いで鳴らしているというより、車が動かないからみんなイライラしてクラクションを鳴らしているんだ。もちろんハイテンションになってクラクションを鳴らしている人もいるだろうけど。

アウェイのポルトガルが初のEURO優勝。
何が起きるかわからない。前評判通りにはいかない。サッカーは面白い。

ポルトガルが優勝したパリでは、クラクションが鳴り響いていた。


フランスが勝っていたら、この何倍もクラクションが鳴っていただろう。


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ユーロ2016準決勝 ドイツ対フランス in マルセイユ

こんにちは。

ユーロ2016準決勝フランス対ドイツ 生観戦してきました。


今回の会場は、マルセイユにあるスタッド ド ヴェロドローム

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マルセイユは、リヨンからバスで4時間。

パリからは直行便がでている。


マルセイユの人口はフランスの中で、パリに次いで、2位。

南フランスに位置していて、太陽がさんさんと降り注ぐ地中海に面した港町。ブイヤベースが有名。


スタッド ド ヴェロドロームへの行き方は簡単。

マルセイユ中央駅(下の図の中央から少し左、SAINTO CHARLES駅のこと)からメトロで10〜15分ほどで、最寄り駅に到着。



最寄り駅は、下の図の赤線の下から二つ。

ROND-POINT DU PRADO 駅、

SAINTE MARGUERITE DROMEL 駅。

そこからはスタジアムが見えて、歩いて5分ほど。

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スタジアムに到着しキックオフ。

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前半、ボールを支配して攻め込むドイツだが、引いて守るフランスに対して、攻撃が機能しているとはいえず、なかなか決定機を作れない。


フランスはボールを失ったら、前で取り返そうとはせずに、FWの選手たちもハーフタイムまで下がってくる。シメオネアトレティコのように、4-4-2の形でブロックを作り、ドイツにスペースを与えない。更に、フランス代表のうち7人が黒人選手であり、とても身体能力が高いことが守備力も、上げる。


レーブ監督のドイツは、引いた相手を崩す策はなかった。ボールを支配してポゼッションを高めて攻めるということは、ゴールにたどり着くまで時間がかかるので、相手が下がる時間を与えてしまいブロックを作られてしまう。スペースを消し待ち構えている相手を崩すためには、サイドに速い選手を置くか、中盤にドリブルができる選手を置くか、選手同士のコンビネーションで攻めなければならないが、そのどれ一つなかった。

このメンバーで、フランス相手に、ゆっくり攻めるのは得策ではなかった。


またヨーロッパでも随一の得点能力を持つ、ミュラーが全く活かされていない。

ミュラーがシュートを打てるような状態でボールを受けることはなかった。ミュラーが活躍できるスペースがない。

レーブはどのようにチャンスが生まれ、どのようにゴールが決まるイメージをしていたのだろうか、全く見えない。

2年前にW杯で優勝した時のペップバイエルンのスタイルをそのまま続けているようにしかみえない。

ペップバイエルンブンデスリーガでは敵なしだったが、3年間チャンピオンズリーグではベスト4を超えられなかった。


今回のドイツ代表は、ペップの愛弟子ラームもいなければW杯で優勝した時より、バイエルンの選手は少ない。


今大会のチーム作りはW杯の時より難しくなっており、レーブは選手の良いところを引き出し、ひとつにまとめることはできなかった。

2年前の貯金でここまで来たと言ってもいい。


またシメオネの効果により世界的に守備戦術が進化してきているが、レーブのドイツ代表にはそれを超える改革も積み上げもなかった。


実際に、フランス代表の完成度は高い。攻守に渡ってバランスの取れたチームであるし、個々の良いところを発揮しながら、チームとして機能している。


ただ、フランスが良かったからドイツが負けただけでなく、ドイツが良くなかったことは間違いない。


フランスは3点目を取る可能性も大いにあった。スコアだけを見れば、大敗とは言い難いが、ドイツはなにもできなかく、完敗に近い空気はあった。


上手くいかなかったドイツだったが、一人輝いていいた選手がいた。

トニ・クロースだ。

トニ・クロースは、一人だけ別格のオーラがあった。


まずボールを失わない。トラップとパスが正解。視野が広い。


上手くいかない時間もどうにかチャンスを見つけて、常に状況を打開しようとプレーしていた。

ドイツのチャンスは、トニ・クロースのパスやクロスから生まれていたが、点が入らない。

いくらゲームメイクをしても点が入らないとなると、自らゴールへと近づいてシュートを狙ったいた。


悔しい、このままじゃ終われない、自分がなんとかするだ、そんな気持ちがひしひしと伝わってきた。終了間際、それでも一点が遠く、トニ・クロースはピッチで感情を顕にし、怒りを示していた。


一方フランスは、ジルーの高さとキープ力に驚いた。

ジルーは空中戦でほとんど負けなかった。ボールを触る上にしっかり味方に繋げている印象が強い。足元でもしっかりと相手をブロックし、ボールをしっかりと収めていた。

そして、グリーズマンとの相性も非常に良い。

アトレティコマドリーが、ジルーの獲得を考えてもおかしくないんではないだろうか。

高さとキープリョックのジルーとスピードとテクニックのグリーズマン。二人のコンビネーションは実に上手くいっていて、予選から対戦相手を苦しめている。


また、ピッチ上のグリーズマンの存在感が日に日に増しているように感じる。

ゲームメイクしながら、自らもゴールを決める。常に状況を把握して、落ち着いてプレーをし、決めるべき時にゴールを決める。どんどん成長している。攻めるも攻めないも、グリーズマンが握っているようであった。

この活躍が、2年3年と続けば、メッシ、クリロナに次いで、サッカー界のスターとなりそうだ。


ただ、後半の終了間際の時間帯は、疲れもあったのか、チャンスを作れそうな場面でも無理をして攻めることをせず、ボールを失わないように大事にしている場面が何回かあった。確実に勝利をものにしたい気持ちもわかるが、観ている方としては、チャンスが見える場面は絶えず、攻撃的な姿勢を見たかった。


ドイツの左サイドを完璧に抑えた、サニャとシッソコも素晴らしかった。一対一で負けない身体能力の高さと戦うスピリットを一試合を通して示していた。スカウトに対しては十分なアピールとなっていただろう。

ポルトガル戦では、ロナウドとの対戦になるだけに注目である。


また注目のポグバは少し守備的で、地味な役割が多かったが、しっかりとチームの戦術を守り、ところところで攻撃に参加する姿は見事だった。

しかし、ポグバの攻撃的センスなドイツの出来の悪さを考えれば、もう少し高いポジションを取り、相手ゴールの近くでプレーするところが見たかった。

ドイツの攻撃を見ていると、フランスが多少守備を崩しても失点することはないであろうと思えるほど、きっちりと守られていた。

それだけに、後半にはもう少しポグバのポジションを上げ、グリーズマンのポジションも上げた攻撃的スタイルが見たかった。


フランスとドイツの力の差は、グリーズマンがもう一点、ポグバがもう一点取り、4-0にするだけの差はあったと思う。


ただデシャン監督は、4-0だろうと3-0だろうと2-0だろうと勝ち上がりには変わらないので、確実に勝ち上がるために攻撃的にいくことはせず、失点しないことを優先したのだろう。

指導者目線で考えれば、それも全く納得の話である。

しかし、つい観ている方は、もっとゴールシーンが観たいと思ってしまう。これがサッカーファンの心情だろう。


そして、決勝戦はフランス対ポルトガルとなった。

僕の予想では大きく得点が開くことにはならないだろう。

前半はお互いに守備を固めて、隙があればカウンターを狙うスタイルを取ると考えられる。どちらかが、前からプレスをかけて奇襲作戦に出たら面白いだろうが。


90分で結果がつくとすれば、

1-0でフランスの勝利。

1-1で延長戦に入れば、どちらかが勝つかは予想できない。

そんな予想を立てた。


さぁ、明日は決勝戦。

とても楽しみですね!!

ユーロ2016準決勝ポルトガル対ウェールズ in オリンピックパークリヨン


こんにちは。

ユーロ2016準決勝ポルトガルウェールズを見るためにリヨンにやってきました。


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リヨンの中心地、part dieu 駅の目の前のバスターミナルにバスは止まった。


part dieu 駅は、スマホやパソコンなどを充電するコンセントが多くあって便利。

机にコンセントを入れるところがあり、イスにはペダルが付いていて、自分で発電しながら、充電するところもあった。ユニーク。

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駅の入り口には警察が待機。バスや電車を待つための広い待合室もあるので、治安もよくとても安全。待合室には強いフリーWi-Fiがあるのでとても便利。


試合まで時間があったので、街を散策。

リヨンの広場。

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テラス席。

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試合時間に近くなったので、移動。


オリンピックパークリヨンまでの行き方はとても簡単。

part dieu 駅の目の前にあるT3の路面電車で一本。

Meyzieu方面に、15〜20分。

decine grand large 駅で降りて、歩いて10分ほど。

路面電車を降りたら、スタジアムが見える。

下の地図を参考に。

中央左寄りに、part dieu駅。まっすぐ右の端まである紫の線がT3。右端の折れ曲がっているところの手前の駅が、decine grand large 駅。

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ちなみに他のネットの情報では、オリンピックパークリヨンは、stated de gerland 駅からすぐ近くのstated de gerlandという情報もあるが、これは全く別のスタジアムで位置も真逆。お気をつけて。


スタジアムの外観撮るの忘れしまったけど、

最近できたばかりとあって、とても大きくて綺麗なスタジアム。


僕の席はこんな感じ。

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カテゴリー3の席で、前のほうだったので、ピッチから近くとても見やすかった。

いつもは全体が見える上の席に座るのだが、今日は選手を近くで見ることができた。ボディコンタクトの激しさやワンプレー、ワンプレーの迫力が直に伝わってくるので良い。


ポルトガルの方はやはり、ロナウドの動きが光っていた。ボールを持った時のプレーはもちろんすごいのだが、ボールをもらう前の動きが印象的だった。

テレビ観戦と違って、生観戦の良いところは、テレビでは映らない選手の動きを見れるところにある。

ロナウドは、フリーでボールをもらうために、動き出すスタート地点から走るコース、走るスピード、どこでスピードを上げるか、スピードを落とすか、どこで走るコースを変えるか、常に考え、繰り返している。


特に、急にスピードを上げたり、急に走るコースを変えたりすることで、一瞬でマークを離してボールをもらえるスペースを作ってしまう。


またその一つ一つの動きが、テレビで観るよりも、当然肉眼で生で見た方が、よりリアリティに鮮明に躍動的に見える。


テレビで速いと思った選手は、より速く。

テレビで視野が広いと思った選手は、より視野が広く。

テレビで当たりが強いと思った選手は、より強く見える。


今やネットで世界中の動画が見えるけど、目の当たりにすることには勝らない。

目の当たりにすることは、視覚的な違いだけでなく、感覚的にも、自分の中に取り込む受け取り方も違う。感覚的な受け取り方が違えば、考え方も変わってくる。


動画も、細かい静止画の連続に過ぎない。


ロナウドが、2点目をアシストする前に、ボールを受けたシーンがある。中央でボールを持つ選手から、ボールをもらうために左に開きながら前方に進んでいたのだが、一瞬にしてバックステップを踏みマークを離してボールを受けた。

そのバックステップを見た瞬間に僕は「ん!?」と思った。

こんなに速くて軽やかなバックステップ、今までのサッカー人生で見たことない。一瞬にして、3〜5m離れてフリーになっていた。

前進している身体の運びから、バックステップを踏むまでの身体の運びが、スムーズで軽くて速い。

大袈裟にいえば、宙に浮いてるんじゃないかと思ってしまう。

この感覚は、バルセロナユースに所属していた韓国人のイ・スンウを観たときの感覚と似ている。イ・スンウも軽やかで速かったが、ロナウドほどのバックステップはしていなかった。


その後もロナウドのボールをもらう前の動きには驚いた。


左サイドで味方が前を向いてボールを持った。いつでもパスを出せる状態である。

ロナウドは、マークしている選手の背後、ファーサイドを狙って全力で走っていく。

僕はファーでもらって、そのままシュート行くんだなと思った瞬間、全力で走っていると思ったロナウドが急に走る方向をファーサイドからニアサイドにコースを切り替えた。さらにもう一段階スピードが速くなった。


一瞬にしてマークは振り切られて、ロナウドはフリーになったが、ボールは出てこなかった。


ロナウドは常に、パスが来ようと来なかろうと、ボールをもらうための動きを繰り返していた。


点を取るために、妥協を許さない。

こういった姿勢が、多くのゴールを生み、たくさんの人から愛される選手なんだろうと感じた。


ロナウドは身長も高く、顔も整っているし、筋肉隆々、富と名声を勝ち得ているだけに、敵も多い。なぜなら完璧過ぎるからだ。妬みや僻みを受けてもしょうがない。

でも、スタンドからピッチにいるロナウドのプレーを観たら何も悪いことは言えない。

ゴールを決めるために努力を惜しまず、妥協を許さず、走り続ける真っ直ぐな姿勢を見たら、凄い、素晴らしいとしか言いようがない。大量に点を取るのも頷ける。ロナウドが自分のプレーを努力と思っているかはわからないが、きっと点を取りたいただ一心なのだろう。


また今大会、ポルトガルが躍進し、ロナウドがたくさんのゴールを決めれたのは、来季バイエルンに加入するレナト・サンチェスの活躍も忘れられない。

サンチェスが中盤で競り負けず、マイボールにして、前にボールを運べることで、ロナウドがゴールに近い位置でプレーできた。

この日もサンチェスは活躍していた。

キープ力があり、ポゼッション脳力も高いが相手を抜き去るスピードもある。

非常に有能な選手だ。


対してウェールズの方は、ベイル一人ではどうにもできなかったという印象だ。

ベイルは、再三中盤の位置まで下がってきて、DFラインからボールを受けてゲームを組み立てようとした。普段の自分のクラブであれば、モドリッチがやっているようなプレーをしていた。


やろうして、それなりにボランチの動きができてしまうベイルも凄いなと思ったが、ベイルは自分でゲームを組み立てつつ、ゴール前に入っていって得点も狙おうとしていた。

守備も攻撃も手を抜かない全力プレー。

こんなに身体を張って頑張る選手なんだなと、本当に負けん気の強い選手なんだなとピッチからスタンドに伝わってきた。


さすがに、一人で二つのプレーをこなすのは簡単ではなかったが、ベイルは最後の最後まで諦めることなくプレーしていた。

終了間際に、ポルトガルゴールキックになった時にはすぐさまボールを拾って、試合がすぐに再開されるようにしていた。素晴らしいスポーツマンシップ


2-0で負けていて、思うように攻められずイライラするような時間帯でも、自分がファールで倒してしまった選手には、手を差し伸べて立ち上がらせていた。紳士の行動。一流の証しだった。


ベイルが一番得点を決めそうだった場面は、右サイドから放った得意の無回転シュート。

目の前でみたベイルの無回転シュートは、本当に速く、そして曲がる。

はじめキーパーの左の足元に落ちそうなボールは、ぐんっとブレて、キーパーの逆の右足の方に曲がっていった。入った!と思ったが、間一髪のところで、キーパーが防いだ。


入ってもおかしくないシュートだった。

ゴールから離れたところからでも、キーパーに脅威を与え、ゴールになる可能性を持った無回転シュートは、これからのサッカー界で重宝されるかもしれない。

チーム練習で、全員が無回転シュートの練習をしてもおかしくない。全員で練習するだけの価値がある危険なシュートだと思う。


二点をリードしたポルトガルは、守りを固め逃げ切りに入った。チャンスがあれば、とどめの三点目を決める可能性を感じさせながら。


一点を返したいウェールズは、ベイル一人ではゴールまで辿り着けなかった。


ラムジーがいたら、また違った展開に、、、と考えてしまうが、


そのまま試合終了。


ウェールズの快進撃はここで終わってしまったが、ウェールズという小さな国に夢や希望を与えたことは間違いない。この快進撃を見て育った子供たちが、次のステージへの壁を破るかもしれない。









2015/16チャンピオンズリーグ決勝 生観戦(後半・延長戦)

前回の投稿の続き。2015/16チャンピオンズリーグ決勝の後半。


後半アトレティコは、ボランチのアウグストに代えてカラスコを投入した。アウグストのポジショニンには、コケが入った。

シメオネ監督が取っておいた切り札だ。


後半開始早々に、グリーズマンからトーレスへの素早いパスに対応したペペが、トーレスを倒してPK。ペペはそれほど抗議することもなく、「やってしまった。」といった感じだった。


しかし、グリーズマンはPK失敗。


レアルはオフサイドでゴールを決め、アトレティコはPK失敗。


レアルはどれだけ運も味方につけるのか。


その後、カルバハルが怪我でダニーロに交代。

アトレティコは、グリーズマンだけでなく、カラスコも起点となり、攻撃のバリエーションが増えた。

再三、カラスコとフェリペ・ルイスで左サイドを攻めるが、二人のコンビネーションは決して良いものではなかった。


そして、試合展開は引いて守ってカウンターをするレアルと、ボールを持って攻撃するアトレティコという予想とは、逆の展開となった。


レアルは無理に攻めようとしない、失点しないことを一番に考えている。冷静に相手の出方を見て耐えている。

アトレティコが点を取りに前がかかりになりバランスを崩した時に、一気にスピードを上げてカウンターをする。


アトレティコはサイドからクロスを上げたり、ミドルシュートを狙うが決定的な場面は作れない。


そんな展開が続き、

試合終了まで残り10分。


アトレティコが同点ゴールを決めた。

ファンフランが、ガビとのワン・ツーからマルセロの裏を取って、クロス。

一番外側から飛び込んだカラスコがゴールを決めた。

同点ゴールというだけでなく、得意のカウンターを塞がれ、引いて守るレアル相手に決めただけに、貴重なゴールとなった。


マルセロは、攻撃力の高さを見せつけていたが、守備の弱さも見せてしまった。


その後は、レアルも点を取るために前かがりになった。


アトレティコ陣地でFKのチャンス。


終了間際もあって、今までは5人カウンターに備えて残していたが、今回は3人。


FKのクリアボールは、スピードのあるカラスコが拾った。

拾った途端にスピードに乗り、DF2枚を振り切った。


ハーフラインあたりで一瞬にして、3対1のカウンターのチャンス。

レアルからすれば、一本パスを通されれば失点のピンチ。

この絶体絶命のピンチを止めたのは、なんとFKにヘディングで合わせるために、ペナルティエリアまで上がっていたセルヒオ・ラモスだった。

FKのボールがクリアされ、カウンターのピンチになると察したセルヒオ・ラモスは、全速力で戻ってきたのだ。他の選手はファールもせず振り切られる中、見事としか言いようがない、ファインプレーだ。さらにすごいことに、後ろからスライディングしたにも関わらずイエローカードだった。

セルヒオ・ラモスも、レッドカードも覚悟したと思う。僕個人的にいえば、レッドカードでもよかったと思う。

しかし、審判の判断としては、ゴールからはまだ遠く離れていたので、決定機阻止で退場とまでは考えなかったのだろう。


ガンを広がる前に、取り除いてしまうように、セルヒオ・ラモスはカウンターの芽を摘んだのだ。


セルヒオ・ラモスのファインプレーもあり、

1-1のまま延長戦に突入した。


両チームともに、疲れが見えた延長戦だったが、アトレティコのカウンターが炸裂しそうになるとイエローカードで止めるという場面が2回もあった。

レアルの選手たちは、計算されているかのようにイエローカードをもらってない選手がイエローカードをもらうので、誰も退場することがない。


こういったところの勝負の分かれ目を心得ているあたりが、欧州制覇10回を誇るレアルマドリードの伝統と経験なのだろうか。

勝負強く、勝ち方、負けない戦い方を知っている。感情的になり判断を誤ることはない、いつも冷静で現実的な判断を下す。


延長戦、スタンドで行われている両チームの応援が興味深かった。


アトレティコは、例の如くシメオネが両手を振り上げて、観客を煽る。


すると、スタンドの先頭にいる応援リーダーであろう人たちが、シメオネの姿に感化され、ミニシメオネとなって、大勢のサポーターを煽るのだ。


スタジアムはミラノにあるサン・シーロなのだが、そこはもはやアトレティコのホームビセンテカルデロンのような雰囲気になる。

観客もレアルの方が多いはずだが、アトレティコサポーターの大声援で、アトレティコのホームとなったしまうのだ。

このエネルギーには驚いた。

きっとピッチにいる選手たちにも伝わるだろう。


ここで予想もしなかったことが起きた。

この雰囲気に耐えられなかったセルヒオ・ラモスが、なんとシメオネの真似をしたのだ。

両手を振り上げて、観客を煽った。

「この雰囲気にのまれたらまずいって。みんなも声を出してくれ。」こんな気持ちだったのか。

すると、それまで声を出していなかったレアルサポーターがセルヒオ・ラモスに応えるように声を出し始めた。

しかし、普段やっていないことをやったせいか、その声援は明らかに小さかった。


それを見かねたアトレティコサポーターは、

「真似をするな!」と言わんばかりに、倍以上に遥かに大きな声を出し、レアルサポーターの声援を打ち消した。


すごいエネルギーだった。

アトレティコサポーターの並々ならぬプライドを感じた。


そんな応援合戦も虚しく、

みなさんの知っての通りアトレティコPK戦の末敗北してしまう。


初優勝もリベンジも果たせなかったが、主力選手の移籍もあったにも関わらずシメオネアトレティコは2年前に比べ格段に成長していた。

互角以上の戦いをしたが、たった一つ結果だけがついてこなかった。一番重要な結果だけだ。


常々シメオネは、

「決して信じることを辞めるな。」

「信じれば、できる。」

という言葉を口にしている。

来シーズンもシメオネの挑戦から目が離せない。歴史を変えることはできるのか。



そして、ずっとテレビで見てたビッグイヤーを掲げる瞬間がやってきた。

初めて目の前でビッグイヤーを掲げる瞬間。そのチームはレアルマドリードだった。




最多11回目の欧州制覇となった。


レアルマドリードといえば、ペレス会長のもと、毎年ビッグネームを獲得する。

誰もが欲しい選手を、最高額を叩いて獲得する。

選手の価値を計ることができるのは、年俸や移籍金しかないのであれば、たしかにレアルマドリードは世界で最高の選手を揃えたチームである。

今年は世界で最高の選手を揃えたチームが、世界一になったということになるのだろうか。

レアルマドリードを深く知る人が言っていた。今年は世界で最も価値の高いチームが優勝したと。

「価値」

サッカークラブにおける、サッカー選手における「価値」とはいったいなんなのだろう。


今回は1大会空けての優勝だったが、

レアルマドリードは2001/02の優勝から2013/14の優勝までは、11年間世界一から遠ざかっていた。


果たして、来シーズンはどこのクラブがビッグイヤーを掲げるのか、今から欧州リーグの行方が楽しみである。










2015/16チャンピオンズリーグ決勝 生観戦 (前半)

こんにちは。

前回の記事から、丸1ヶ月。

ご無沙汰しております。


ユーロフランス2016のベスト4が決まり、盛り上がってる最中に申し訳ありません。

今更おせーよ!!という言葉が飛んでくることは承知の上、

2015/16チャンピオンズリーグ決勝生観戦について書きたいと思います。


世界一のクラブを決めるのは、トヨタカップではありますが、クラブの規模やヨーロッパに集まる選手の質を考えれば、実質チャンピオンズリーグが世界一のクラブを決める大会といえます。


世界一のクラブが決まる瞬間をその場で観て、いろいろ感じるものがありました。


今回は、前々回大会と同じマドリードダービー

同じ街にあるチームだが、

裕福な階級に支持されるレアルマドリードVS

労働者階級に支持されるアトレティコマドリード

の戦い。


前々回大会では、1点をリードしていたアトレティコマドリードに、レアルがロスタイム終了間際に追いつき、延長戦で逆転勝ちをした。「我々が王者だ。」とレアルが勝負強さを見せつけた。


あと一歩のところで、優勝を逃したアトレティコマドリード。その雪辱を晴らすために、今回リベンジに燃えていた。


組織的で固い守備と鋭いカウンターを武器に、準々決勝でバルセロナ、準決勝でバイエルンと優勝候補を倒して来ただけに、アトレティコのリベンジに期待値は上がってきた。


レアルはシーズン途中で交代したジダン監督が就任してから半年。アトレティコシメオネ監督は就任してから4年半。

チームの完成度からいえばアトレティコの方が上である。


それでも、クラブの規模や経済面、選手の能力を考えるとレアルが優勢というのが、大半の予想であった。


初優勝を目指すアトレティコ

欧州制覇11回目を目指すレアル。


同じ都市にあるが対象的なファンに支持されるクラブ、戦術面や前々回大会と同じカードであることなど、いろいろな面から見ても、注目の一戦だ。


自分の予想は、2-1でアトレティコ勝利の予想であった。

アトレティコの守備は固い、しかしレアルの選手たちの能力を考えれば1点は取れる。

アトレティコのカウンター攻撃なら、2点は取れる。

そんな単純な考えからだった。

ただ、レアルがクロスを多用してくれば、2-2もあり得る。特にフェリペ・ルイスのところをベイルの頭で狙われたら、失点する可能性が高い。なぜなら、フェリペ・ルイスは、準決勝2legで、決して高身長ではないビダルに競り負けていたからである。

2-2で延長戦になれば、どちらが勝つかわからない。

こんな予想をしていた。


アトレティコ側のスタンド。

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レアル側のスタンド。

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セレモニーとアンセムが終わり、キックオフの笛が鳴った。

僕は、キックオフ開始直後の5〜10秒を注視する。最初のワンプレー、ツープレーで、どっちが優勢か、どっちに勝利の可能性が高いかを判断する。

選手の動きや勢い、ボールの運び、互いのボディコンタクトのパワーなどを見て感覚的に、

「どっちの方が行きそうだな。(勝ちそうだな。)」と判断する。


アトレティコのキックオフ。

すぐに後ろにボールを下げた。

右のセンターバックに入ったサヴィックが、ボールを持ちロングボールを蹴ろうとするが、ベンゼマの素早いプレスに当たり、アトレティコボールのスローイン


スローインから、レアルボールになりそうなルーズボールをコケが猛ダッシュで触りに来た。遅れ気味かつ足の裏を見せたタックルはファールとなった。

「やってやるぞ。」

という気合いの入ったコケのプレー。


ベンゼマのプレスといい、コケのタックルといい、両チームともに気迫が込められていた。


僕の印象は「互角」というものだった。


前半25分くらいまでは、レアルペース。

右から左、左から右へとスペースのあるところへボールを動かしながら、前進していく。

レアルのボール回しは見事だった。

全員が俯瞰でグラウンドを見ているかのように、アトレティコの選手がいないスペースにボールが流れていく。その度に、「そうだ。そうだ。」と言っているように拍手が会場に響く。

レアルが自陣でボールを奪い、すぐにアトレティコの選手2、3人に囲まれてもボールを失わないモドリッチとクロースはさすがだった。

「いいぞ。いいぞ。」という意味の拍手がまた会場に響き渡る。

きっとグラウンドに足を運んだレアルサポーターの子供たちは、知らぬまにサッカーを学んでしまうだろう。

拍手が起きた、このプレーはいいプレーだ。

ヤジが飛んだ、このプレーは悪いプレーだと。


レアルサポーターは、非常に冷静な批評家といった感じだ。

良いプレーには拍手。

悪いプレーには、ブーイング。

敵の汚いプレーや審判の相手寄りのジャッジにもブーイング。

よくゲームを観ている。

そして、思ったことをピッチに伝える。


対してアトレティコのサポーターは、

とにかく歌って、声を張り上げて、ピッチにいる選手にエネルギーを送って、背中を押している感じだ。

共に戦うんだ。というスタイル。


レアルのサポーターは、そんな声を張り上げるアトレティコサポーターを横目に見て、こっちも負けじと声を出すぞ、といったことはなく、「そんなに騒いで。静かに見れないのか。」といった冷めた目をしていた。


先制点は、前半15分にレアル。

フアンフランが、ペナルティエリアから少し離れたところで、ベイルを後ろから押してファール。

正確なボールを蹴れるクロースのボールをベイルが後ろにヘディングをし、GKオブラクの前でセルヒオ・ラモスが触ってゴール。


セルヒオ・ラモスオフサイドであったという話もあるが、ゴールはゴールである。


セルヒオ・ラモスがシュートする前には、ベイルがフリーでヘディングしている。

マークはフェリペ・ルイスであった。リプレイで見てみると、トーレスが邪魔になって、フェリペ・ルイスはベイルをフリーにしてしまっているが、たとえついて行っても高さでは劣っていただろう。


フェリペ・ルイスではベイルを防ぐことはできなかったとなると、この失点を防ぐには、そもそもこの位置でレアルにFKを与えないということが重要であったと思う。


このFKの一つ前のFKもペナルティエリア付近のからで、ベイルのボールからカゼミロがフリーでシュートを打ち、オブラクが正面でクリアするという決定的な場面を作られている。


高さに有利があり、正確なボールを蹴れる選手がいるレアルに対して、アトレティコペナルティエリア付近のFKは避けなければいけなかったのだ。


しかし、ファンフランは前を向いていなければスピードに乗ってもいないベイルにファールをしてしまった。

結果的にいえば、この軽率なファールが失点の一番の原因といえる。

レアルの選手たちは、このファールをもらった時、しめしめと思ったことだろう。

ベイルとマルセロは、ファールのあとナイスと言わんばかり拳と拳を合わせている。


対してレアルの方は、同じような場面でトーレスが後ろ向きにボールを持った時でもファールはしない。前を向かせないように、マークをして、中盤の選手と挟んで取る。アトレティコにも、ヘディングの強いゴディンがいるため、ペナルティエリア付近で不用意にファールをしないことは、レアルにとってマストであったといえる。

ペナルティエリア付近で、FKを与えず守れるか守れないかといった点で、勝負に対する経験値や賢さがレアルDFの方が上だった。


レアルが先制してからは、次第にアトレティコがボールを持つ時間が多くなった。

心理面が大きいのだろうか、先制したチームは守りに入り、追いつきたいチームが押し込むケースがサッカーでは多いが、この試合も30分を過ぎたあたりから、アトレティコが押し込む時間が増えた。


しかし、決定的な場面はなかなか作れない。

グリーズマンが時おり打つ、ペナルティエリア外からのミドルシュートだけだった。


試合を観ていて違和感が一つあった。

アトレティコのカウンターが出ない。」


アトレティコがボールを奪った直後、ペペとセルヒオ・ラモスは、二歩、三歩と後退していた。

その後もレアルのDFラインは少しずつラインを下げていく。

ペナルティエリアから、5〜15m辺りにラインを取り、背後にボールを出させない。

前線の選手も前ですぐにボールを取り返そうとしない。ゆっくりと下がっていく。

フィールドプレーヤー10人が自陣にしっかりと収まっている。


ずるずると下がる4バックの前に、3ボランチのようにカゼミロ、モドリッチ、クロースがスペースを埋める。危険なエリアに入ってきた選手を3人で受け渡しながら、マークをする。よって、裏を警戒していながら、トーレスの足元にも簡単にパスは通らない。もともとトーレスポストプレーが得意な選手ではないから、背後のスペースを消されてしまうと、ただ立ってるだけの選手になってしまう。レアルDFの背後を狙ったボールがいくつか出ているが、ラインが低いためDFラインを超えることなく、ヘディングでクリアされている。そして、セカンドボールが落ちるエリアには、3ボランチが待機しているので、ことごとくレアルボールになる。

また、レアルがアトレティコゴールライン付近まで攻め込んだ際も、レアルはセンターバック2人と3ボランチの5人、もしくは、4バックとカゼミロの5人がカウンターを警戒して、センターサークル付近に留まっている。
レアルはアトレティコのカウンターが出ないように守っていた。
そして、カウンターが出るのを抑えたあとは、3トップも下がって10人で守っている。

世界最高峰の選手たちを揃えながら、現実的に冷静に、アトレティコの武器であるカウンターを潰す戦術をジダン監督は採用したのである。

そのために、アトレティコは攻めあぐねた。

その中でもアトレティコは二つの攻撃でチャンスをうかがった。
一つは、フェリペ・ルイスのオーバーラップ。ベイルが戻るのが遅れたり、ポジショニングが甘い時に後ろをついた。しかし、フェリペ・ルイスのクロスはどれも精度を欠き、決定的なチャンスは作れなかった。ドリブルで持ち上がっても、モドリッチやカルバハルを抜こうとするドリブルはしなかった。失ったあとに、ベイルが自分のスペースを狙うことを恐れたのだろう。
ベイル、ベンゼマロナウドの3トップはいるだけで、アトレティコの攻撃意識を抑える守備力がある。

もう一つのアトレティコのチャンスは、自由に動くグリーズマンが作った。
カウンターもさせてもらえない、DFラインの背後も狙えない。アトレティコのいいところが出せないだけでなく、レアルはフィールドプレーヤー10人が下がってスペースを消している。
その中で、グリーズマンは前後左右、空いてるスペースを見つけては、ボールを受け、チャンスを作り出そうとした。レアルにとっては、厄介な存在だ。グリーズマンは動いてはボールをもらい、フリーでボールを受けやすく、ゴールに近い位置を探している。そして、モドリッチとカゼミロの間の後ろペペの前のスペースが狙い目と判断したのだろう。
そのスペースでボールを受けて危険なシュートを放ったが得点にはならなかった。

アトレティコは同点ゴールを決められないままに前半終了。

レアルは攻撃ではセットプレーでゴールを決め、守備ではアトレティコのカウンターを出させず、チャンスを作らせなかった。レアルの作戦通り、点を取ったことを考えると上手く行き過ぎた作戦通りの前半となった。


また、あまりにも両チームの守備の重心が後ろだったので、オフサイドの数と相手陣地でボールを奪った数を数えてみた。

オフサイドの数が少なければ少ないほど、ラインは深く守備の重心が低い

相手陣地でボールを奪った数も少なければ少ないほど、自陣でボールを奪っていることになるので、守備の重心は低い。


オフサイドの数はレアルが0回、アトレティコが1回だった。

相手陣地でボールを奪った数はレアルが2回、アトレティコが3回。

極端に少ない数字といえる。






サンシーロの中へ〜2015/16チャンピオンズリーグ決勝〜

こんにちは。



前回の続き。偽物チケットを持って案内されたところ。


僕と同じフェイクチケットを持った人々が20人近くいた。


大きな柵の中に、机と椅子があり、5人くらいのスタッフが何かを書いている。


僕はパスポートとチケットを渡すように催促されたので、渡した。


スタッフたちは、フェイクチケットを持っていた人々の個人情報を記入していたのだ。


僕の個人情報もしっかり取られた。


OKと言われ、たった5分程で開放された。


OKと言われても、チケットないからスタジアムの敷地の外に出ていかなければ。


残りの所持金は、700ユーロ。

次、下手をこいたら、本当に試合が見れない。


ミラノまで来たんだ。この試合を見るために金を貯めた。

ずっとテレビで観て憧れてた場所。

死ぬまでに一度は、生で観てみたい。

明日死ぬか、来年死ぬかわからない。

だったら今すぐに観よう。

そう思って来た。

ここで諦めるわけにはいかない。


初めてのチャンピオンズリーグ決勝の地。

チケットを手に入れるのは、簡単じゃないとは思っていたが、本当に甘くなかった。


でも今度は大丈夫。

偽物と本物の違いはわかった。


一番重要な決定的な違いは、

チケットの裏側の真ん中の下辺りに、青いインクを付けて、滲み具合を確かめる場所があるのだ。(下の方に、本物のチケットの写真載せます。)

1センチ四方の正方形。

チケットの裏側は、ベースが白。

その1センチ四方の正方形も白だが、

若干色が違う白なのだ。

よーく見るとわかる。

若干色が違う、正方形が。


この正方形があるのが本物。

ないのが偽物。



もうひとつの違いは、決定的かどうかは定かではないのだが、

UEFA champions leagu fainal 2015/16

20:45

と書いてある下に、決勝の対戦カード

「real madrid  vs  atletico madrid」

とプリントされているかどうか。


僕のフェイクチケットにはなかった。


でもこの決勝の対戦カードが、プリントされているかどうかは、

決勝のカードが決まる前に発送されている場合は、プリントされていなく、

決勝のカード決まったあとに発送された場合は、プリントされているだけであって、

フェイクか本物かどうかを見極める、ポイントにはならないという話もあった。


とはいえ、決勝のカードが

プリントされている方が信憑性があるので、

二点について、注意してチケットを、探すことにした。


①インクをつける1センチ四方の正方形があるかどうか。

②決勝のカードがプリントされているかどうか。


あとは、値段との交渉である。


また、サンシーロスタジアム駅前に戻って観察した。


試合開始までは、2時間30分。

慎重に確実に。



立っているとよく声をかけられる。


「you need ticket?」

「you want to ticket?」


その度に、値段を聞く。

高ければ1100ユーロという人かいる。

相場は、800〜600ユーロだった。


800〜600ユーロの時は、チケットをみせてもらった。

本物かどうか確かめる。


1センチの正方形がある。

本物っぽい。


でも1度騙されているから、疑い深くなっている。

「この1センチの正方形も、偽物なんじゃないか。」と考えてしまう。


そう考え始めたら、偽物と本物の区別が出来ても、お金を渡す気になれない。


さらに、1センチの正方形があっても、その1センチの正方形ですら、チケットによって色が違うように見える。

1センチの正方形にも、本物と偽物があるのか。もうわからない。何も信じられない。


また、チケットを売る人はそれぞれポケットに折ってしまっていたりするから、紙と紙で擦れて、インクが少し消えてしまっていたりする。

それがまた不安になって買う気になれない。


このチケットは、値段は高いけどキレイだし、本物っぽい。

このチケットは、値段安いし、対戦カードも書いてあるし、1センチの正方形もあるけど、インクが擦れちゃってる。

このチケットは、値段安いし、対戦カードも書いてあるし、1センチの正方形が他のチケットとなんか違う。

このチケットは、値段安いし、1センチの正方形もあるけど、対戦カードが書いてない。


などなど、これ!と確証を得られる条件のチケットがなかなか見つからない。


2時間近く、値段を見てはチケットを確認する。

5人1人くらいは、明らかに1センチの正方形のない、偽物を売ろうとするやつもいた。


そして、スタジアムからは大きな歓声が聞こえてきた。アップで選手たちが出てきたのだろう。


早くスタジアムの中に入りたい。ここら辺で決断しよう。


そして、イギリス人たちが僕にチケットを売りにきた。

僕が値段を聞いて、考えていいると、別の男が入ってきた。

その男もチケットがほしいのだ。

その男も、本当に本物か?とすごく疑っている。

もし偽物だったらどうするんだ? と聞いている。

イギリス人たちは、ここにいるから戻ってくればいい、本物だから問題ないが、と言っている。

そして、その男はチケットを売ろうとする男にパスポートを見せるように言って確認する。

チケットを売りたい方も、本物であると信じてもらうために、自分の電話番号を教えたり、チケットについてのやり取りのメールを見せたりしている。


信じようとする方も必死だが、

信じてもらおうとする方も必死だ。


結局その男は600ユーロで買ってスタジアムへ行った。

僕はチケットを売ったイギリス人たちの様子を見ていた。そこから逃げようともしないし、態度も変わらない。同じところにずっといる。

それから10分が経ったが、その男は戻ってこなかった。

ということは、イギリス人たちが売っているチケットは本物だったのだ。


僕はそこまで確認して、定価440ユーロのカテゴリー1のチケットを500ユーロで買うことにした。良心的な値段だ。カテゴリー1は、たぶん一番見やすいスタジアム真ん中の席の一帯のことだ。

僕もその男と同じように、パスポートを見せてもらったり、電話番号をメモらせてもらった。

そのイギリス人は、僕たちはいろんな大会に必ずチケットを持っている。ワールドカップもらそうだ。

だから、おらたちに頼んでくれれば、いつもチケット用意するよと言っていた。

そして、試合開始の20分前、チケットとお金を交換した。


それでもゲートを入るまでは本物かどうかわからない。


チケットをもって急いでいった。


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これがその時のチケット。


よくアップにしてみてもらえば、僕が散々言っていた少し色の違う1センチの正方形が見えますね?そこに青いインクが付いていますね?


僕は警備員のいるゲートを通って、先ほどフェイクと判断されたスタジアム入り口に行った。


チケットをスタッフに、渡す。

例の通り、写真の通り、青いインクを滲ませている。


5秒くらい、、、、、経ち


OK!



通してもらえた。

よかった?本物だった。


次は、バーコードを読み込む。

ちょっと擦れていたから心配だったが、

読み込んだ。



サンシーロの中に入った!!!!



いやーーー泣きそう?

チケット本物で本当によかった。


これで試合が観れる。


席はどの辺かな、見やすいかな。

階段を登りながら想像する。


いよいよ観れるんだ。

ずーーーっと観たかった生チャンピオンズ決勝。

今年の欧州No. 1チームが決まる瞬間を。